Cisco 2 授業内容/基礎/ルーティングプロトコル

ダイナミックルーティングとは

ルーティングプロトコルを動作させ、ルータ間でネットワークトポロジの情報を交換する。
ルータ同士がネットワーク情報を伝播(アドバダイズ)する事で、ルーティングテーブルを更新し、
宛先ネットワークへの最適な経路(パス)を決定する。
ネットワークトポロジの変化に対して、柔軟に対応できる。

ルーティングプロトコル

IGPとEGP

  • IGP
    • RIP
    • IGRP
    • OSPF
    • EIGRP
    • IS-IS
  • EGP
    • BGP
    • EGP

ディスタンスベクタ

  • ルーティングプロトコル例
    • RIP
    • IGRP
      • Cisco独自のルーティングプロトコル

宛先ネットワークに到達するまでのルータ数(ホップカウント)*1で距離(ディスタンス)として、
そのネットワークへのネクストホップ(方向/ベクタ)を基に最適パスを決定する。

  • メトリック値
    • ディスタンスとして評価すべき値
      • RIPはホップカウント(Max:15)
      • IGRPは帯域幅、遅延、負荷、信頼性(デフォルトは帯域幅、遅延の二つ)
  • RIPの設定方法
    LAB-A(config)#router rip
    LAB-A(config-router)#network 192.168.10.0
    LAB-A(config-router)#network 192.168.20.0
    LAB-A(config-router)#network 192.168.30.0

リンクステート

  • ルーティングプロトコル例
    • OSPF
    • IS-IS
  • Link:接続しているいろいろな回線
  • State:リンクの状態と隣接しているルータとの関係
  • 大規模なネットワークを前提としている
  • ネットワークトポロジのデータベース(構造)をSPFアルゴリズム(ダイクストラ)によりそれぞれのルータが作成する。(ルーティングテーブルの基礎)
  • メトリック値
    • コスト

ハイブリッド(ディスタンスベクタ/リンクステート)

  • ルーティングプロトコル例
    • EIGRP
      • Cisco独自のルーティングプロトコル
  • ディスタンスベクタを前提としてリンクステートも併せ持つ方式

パスベクタ

  • ルーティングプロトコル例
    • BGP

アドミニストレーティブ・ディスタンス値(AD値)

  • 経路選択における判断基準
  • ルーティングプロトコルの種類に応じた優先順位(信頼度)
    • RIPとOFPSが同時に動作している場合
      • 1. OSPF
      • 2. RIP
    • RIPとスタティックルート指定を組み合わせる
      • 1. RIP
      • 2. スタティックルート(バックアップ回線として待機/AD値を下げる)
  • デフォルトのAD値
    • 000 : Connect
    • 001 : Static
    • 020 : BGP
    • 090 : EIGRP
    • 100 : IGRP
    • 110 : OSPF
    • 115 : IS-IS
    • 120 : RIP
    • 140 : EGP
    • 200 : BGP
    • 255 : 不明なルート
  • AD値の確認
#show ip protocols
注釈


*1 メトリック値